そんなベルグは「普段使いのパン屋」を目指すオーナーの言葉が示すように、８種の酵母を使って作られるパンは、実に種類が豊富。サクサクの生地が絶品のクロワッサン、シンプルなだけに美味しさが際立つバタールやクラシックバゲット、定番のパン・カレ（角食）、長野県産の小麦（石臼挽き全粒粉と長野県産小麦粉）を100%使用した『信濃の食パン』といった食事系のパンから、素朴で優しい味のあんぱん、八ヶ岳のルバーブやブルーベリー、長野県産のりんごを使ったデニッシュ、そしてソーセージパンにチーズパン、じゃがいもパンといった総菜パンと、平日でも40～60種類、休日になると60～80種類以上が並ぶという充実ぶり。

素材にこだわりながらも柔軟なラインナップで嬉しくなります。地元の人や観光客はもちろん、別荘地時代のお客様がここのパンを求めて今も茅野までわざわざ買いに来るというのも納得です。また、こちらではクリスマスに食べられるドイツの伝統菓子シュトーレンを一年中販売しているので、シュトーレンを求めて訪れるお客様も。

清潔感があって、心地良い店内には山に向かって大きな窓が作られており、イートインも可能。四季折々で変化する田園風景を眺めながらパンを食べるのは、最高に贅沢な時間です。広々としたウッドデッキもあるので、気候の良い時期はぜひ外で。

美しさでは最もお勧めという冬の時期には室内で、パンと一緒にホットコーヒーや紅茶を飲みながら、のんびり雪景色を眺めるのも最高です。穏やかに流れる時間は、お腹だけでなく心もたっぷり満たしてくれるでしょう。最高のロケーションと美味しいパン。毎日でも通いたくなる、とっておきのパン屋さんです。