オススメのスワ旅

蓼科と映画を愛した小津の心に触れる映画祭 
第19回 小津安二郎記念・蓼科高原映画祭

2016.09.16.

美しい山と湖に囲まれた高級リゾートとして古くから多くの著名人に愛されている蓼科高原。日本を代表する映画監督として今も世界中の映画ファンから熱烈に支持されている小津安二郎も、蓼科に魅せられ、足繁く通った一人です。『東京物語』など数々の代表作でコンビを組んだ脚本家・野田高梧の山荘を訪れたことがきっかけになって蓼科に通うようになった小津は、後に自身も『無藝荘』という山荘を借りました。美しい八ヶ岳山麓の蓼科は気候も水も食べ物も良く、すっかり気に入った小津は、野田とともにしばしば長期滞在し、晩年の名作の数々を蓼科で生み出したのです。

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そんな蓼科で毎年開催されている『小津安二郎記念・蓼科高原映画祭』が、2016年は9月24日(土)、25(日)に開催されます。『東京暮色』や『晩春』をはじめとした小津の代表作の上映はもちろん、『海街diary』や『トイレのピエタ』といった現代の日本映画界を担う人気監督の作品や、平成14年から始まった短編映画コンクール作品も上映されます。他にもゲストによるトークショーやパーティ、ゲストの映画監督を交えた「監督居酒屋」など、楽しいプログラムが目白押しです。

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【 写真提供 : 松竹 】

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映画祭に先駆け、銀座NAGANOでは「銀座の小津会」が開催されました。映画祭顧問の北原克彦氏からは、小津監督の魅力と蓼科との関わりについてわかりやすく紹介され、さらに普段はなかなか聴くことの出来ない蓼科での小津監督の貴重なエピソードも披露されました。また、蓼科から朝採ってきた高原野菜のプレートや日本酒、ジュースに舌鼓を打ちながらの鑑賞は好評で、小津監督の熱狂的なファンのフランス人の方もいて、「世界のOZU」としての人気の高さが伺えました。

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9月に入り、蓼科高原はひと足早く秋の気配が漂い始めています。映画祭の空き時間に小津監督が暮らした無藝荘や、7月にオープンした新・雲呼荘(野田高梧記念蓼科シナリオ研究所)に足を運ぶもいいですし、小津監督が実際に散策した道が「小津の散歩道」として2時間ほどのコースとして案内されているので、辿ってみるのも楽しいでしょう。自然と文化が融合する高原の映画祭に、是非お越しください!

チケット:回数券 3,000円(一回券4枚綴り)
一回券【前売券】800円/【当日券】1,000円
学割 各一回券より200円引
パーティ会員 2,000円(9/24当日に会場でお求めください)
監督居酒屋会費 3,000円(9/24当日に会場でお求めください)

第19回小津安二郎記念・蓼科高原映画祭
実行委員会事務局
〒391-8501
長野県茅野市塚原2-6-1
茅野市役所 観光課内
TEL.0266-72-2101
【ホームページはこちら】


無藝荘
〒391-0301
長野県茅野市北山 無藝荘
(問合せ先)蓼科湖 観光案内所

TEL.0266-67-2222
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