オススメのスワ旅

縄文土器と縄文文化を体験 
井戸尻考古館

2016.09.16.

縄文時代、日本の中心は諏訪だったかもしれない。そんな仮説も立てられるほど、諏訪には縄文時代の遺跡や出土品が豊富です。実際、縄文時代には日本の人口のかなりの割合の人が八ヶ岳山麓を中心とする諏訪地域に住んでいたという報告もされています。

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富士見町にある『井戸尻考古館』は、縄文時代中期の名立たる遺跡が集中している『井戸尻遺跡群』が発掘された場所に建つ展示施設。館外には広々とした敷地があり、甲斐駒や鳳凰の山並み、遠くに富士山を望む風光明媚な場所です。史跡公園には縄文時代の住居が復元されており、考古館を訪れた後にもゆったり滞在したくなる、自然が実に心地よい空間です。

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考古館には主に縄文時代のさまざまな土器が展示されています。人々の暮らしに欠かせない生活道具として進化を続けた縄文土器は、その時期によって文様も変化しています。そこから当時の人々が何を考え、暮らしの知恵にしていたのかを伺い知るのも考古館の楽しみ方のひとつです。学芸員の方のわかりやすい解説が、さらに縄文文化と土器の魅力をスムーズに伝えてくれ、縄文の知識がなくてもみるみる太古の世界に惹かれていくでしょう。出土品の中には、国の重要文化財に指定された坂上遺跡出土の土偶もあり、必見。短い手足と大きなお尻が特徴の素朴な女神像はユーモラスで親しみがあり、遥か昔の人々の暮らしを身近に感じられます。

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そんな井戸尻考古館では毎年10月に『高原の縄文王国収穫祭』が開催されます(2016年は10月16日(日)に開催)。井戸尻では縄文時代から既に農業が行なわれていたと考えており、その時代の衣装に身を包み、当時の収穫の祭りを再現しています。当日は地域の文化や技術に密着した様々なお店も出店され、現代と縄文が融合したハッピーなお祭りになる模様。秋が深まりゆく八ヶ岳山麓で束の間、現代生活から離れ、縄文式の素敵な時間を楽しんでみませんか?

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井戸尻考古館
〒399-0101
長野県諏訪郡富士見町境7053
TEL 0266-64-2044
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