建物自体は古民家再生のコンセプトに基づき、2007年に歴史スポットとして新たに誕生、一般公開されるようになりました。中には手入れの行き届いた日本庭園や見事な欄間のある茶室、地元アーティストの作品を中心に展示するギャラリーを併設した『苔泉亭』（入場無料）があり、『萩月庵　千ひろ』は蔵を改造したスペースを利用しています。

気候や湿度の変化を見ながら、その時々に合う国内産のそば粉を選んで打つ蕎麦は、繊細でいてみずみずしく、香り豊かな蕎麦。天然わさびとのハーモニーは絶妙で、洗練され、自然の力も感じられるバランスの良い味です。夜は単品料理や信州牛のしゃぶしゃぶコースなど、諏訪の地酒に合うメニューも充実しており、昼・夜どちらも体験したくなります。

食事の後は、お庭を眺めるもよし、ギャラリーで作品を鑑賞するもよし。諏訪の歴史を感じられる建物に身を置いて、いつもよりゆっくりと流れる時間を楽しんでください。